ミャンマーで考えたことミャンマー大好き行ってきました

泥棒を招き入れた話 2002/11/13


 全く漫画みたいな話なんだけど、友人からは「アンタらしいいね」とあきれられてしまった。2ヶ月前に日本に戻って同窓会に出席したら、たくさんの人から大学卒業を祝ってもらったのだけど、その席でも「ミャンマーって危ないんじゃないの?」と何人もの人から尋ねられた。私はヤンゴンに住んで4年半が過ぎたが、いままで1度も危ない目に会った事がなかった。ヤンゴンは実に安全な町だといろんな機会に言ってきた。

 今回の件は、全く私の落ち度である。まず状況から説明しよう。10月4日の朝7時である。うちの家は朝が早い。大体6時に犬の散歩に出る。私が行く事も有るが、ほとんどがミャンマー人の若者、夜レストランで働いている従業員が3人ローテーションを組んで、私の家の係りになって、部屋の掃除や洗濯、アイロンがけなどをやってくれる。

 いつもは3人なのに、1人が通信大学が1年間に1ヶ月だけ大学に通わなければならないので、メーティラにある大学にいっている。それに加えて、犬が日本からつれてきた老犬と、おしっこの癖がつかなかったために店の方に置いていたダルメシャンのメスが、初潮を迎えてその辺のオス犬と親交があったら困るので家の方につれてきている。現在は我家は、ビルの9階の部屋に、犬2匹(かなり大きな犬)に猫2匹。それでこの2匹の犬が、性格が全く違うし習性も違う。老犬はマーキング(おしっこをあちらこちらにして歩く)、ダルメシャンのほうはおしっこは1度きり、やたら走りたがる。なもんで2匹の犬は2人の若者が別々に散歩に連れてゆく。当然部屋にいるのは私1人、そこへチャイムが鳴った。

 前日遅くまでメール送っていたので、寝不足の私は、メガネもかけずにドアを開けてしまった。「コンピューターの会社ですか?」と言ったような気がする。前日も久しぶりの知人(ミャンマー人はアポ取って来ない、いつもいきなり来るのだ)が尋ねてきたし、ただし、朝7時はいかにも早すぎる。視力0.007くらいの裸眼で訪問者を見るに、若者である。細面でメガネをかけて、野球帽をかぶりシャツにズボン姿、不審な格好ではない。その若者を私はうちの従業員の友人でEホテルのマネージャーと勘違いしてしまい、部屋に招きいれてしまった。若者は「広いですね.BEAUTIFUL」と言って勝手に歩いて部屋部屋をのぞき始めた。疲れている私はそれをリビングルームにある長イスにだらしなく寝そべってながめていた。このビルが完成と同時に入居した私の部屋は、事務所の人がモデルルームのように部屋を購入希望の人をつれてきては案内していた。他人が部屋を歩き回る事を別段不審に思わなかった。

 ホテルのマネージャーが朝から何の用事かな? なんて思ってたものの、勝手に人の寝室に入って行ったのには、少々エチケットが足りないな〜なんてぼんやり思ったけど、最初にコンピューター云々言っていたので、ディスクトップのコンピュターでも見ているのだろうと考えて、自分は寝そべったままメガネを探していた。そこへ寝室から出てきた若者が何の挨拶もなしに、入り口のドアから急に廊下に出て行ってしまった。どうしたんだろうと思って廊下に出てみるともう姿が見えない。

 さすがに変だと思い、寝室に行くとコンピューターの横においていた財布からミャンマーの紙幣が全部抜き取られていた。ドルとFECはそのままで、引出しの上に5、6個時計を並べていたうちの、今回日本から買って来た時計だけ持っていかれた。遅まきながらパジャマのままエレベーターで下に降りて、警備員のおじさんに聞くと3人のうち一人が、「メガネかけた奴が、あっちの方に駆けて行ったよ」というので、私が「そいつ泥棒なんだ」と言うと。一番若い警備員が追っかけていったけど、4、5分立っているのでもう泥棒の姿は無かった。

 気落ちしているところへ、うちの若者2人が犬とともに戻ってきた。パジャマ姿のまま警備員等に状況を説明していると、11階に住むという婦人が
「あらその若い人ならうちにもチャイムを鳴らしたわよ.そしてトイレを貸してくださいと言ったけど、地下の駐車場にトイレあるわよってうちに入れなかったわ」
そこへ10階のお医者さん宅のお手伝いさんも、「うちには女のこの名前を言って、その子はいませんか?と尋ねて来たよ」。しかし、招き入れたのは私の部屋だけのようである。用心深いミャンマー人が私のようなヘマをやるはずが無い。

 うちの若者2人にも、どうして知りもしない人を簡単に部屋に入れるのか?とずいぶん言われたけど。メガネかけてなかったりいろいろな条件が重なっての事だが、24時間この国でゲイサン(ゲイはGATEの意味)と呼ばれる警備員がみはっていて、玄関のドアは鉄のドアと2重だしなんて、日ごろから安心しきっていたのでこんな事になったのだと思う。

 ミャンマー人のように日ごろから用心深く安全は自分で守るのが原則で暮らしていたら、絶対起こらない事件である。しかし、あとあといろんな人と話すと、お手伝いさんがチャイムに出て、どうも家人がいないと分かると押し入って、刃物で脅して金を盗む押し込み強盗もいるにはいるそうで、私のケースも、私が寝室にすばやく行って金を盗んでいる現場に遭遇してたら、あるいはもっと危険な展開になっていたかもしれない.能天気に長いすに寝そべっていたのが不幸中の幸いだったかもしれない。

 悪い人は居ないと幻想を抱くのは止めよう。

by 木村 健一

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