ミャンマーで考えたことミャンマー大好き行ってきました

象の足 2001/10/9


 象(シン)の足(チェ)をあげる(ペイデェ)、シンチェペイデェとは、日本語に訳すと「言い訳を言う」になります。ミャンマー人の会話には言い訳がたくさん入っています。次に気がつくことは、あやまらないことです。ヤンゴンのある日本レストランでのエピソードです。ウェーターがお盆をよく確認しないまま片手でカウンターに置いたため、そのお盆がすごい音を立てて床に落ちてしまいました。ウェーターはあわてて拾ってあらためてカウンターに置きなおしました。その一部始終を見ていた店の女主人は大声で、「ごめんなさいと言いなさい!」と、叱っていました。

 ヤンゴン在住の日本人から一番多く聞く苦情がこれにつきます。「ごめんなさい」「申し訳ありません」という言葉が言えない、というより言う習慣がないといえるのかもしれません。もちろん辞書的にいうと、陳謝する言葉の類はあります。しかし、その辞書にある「ごめんなさい」という言葉をミャンマーに来てかれこれ3年半の間に一度も聞いた事がありません。ちょっとした失敗、人の足を踏んじゃったとか、コーヒーを少しこぼしたとかそんな時には、「Sorry Sorry」と軽く謝ります。しかし、明らかに本人のミスを指摘すると、言い訳が返ってきます。

 私の周りのミャンマー人、ドライバーや家の用事をやってくれている人達は、本当にまじめで正直な人達ですが、例えばアイロンを電気をつけたままに放置してあるのに気がついて注意すると、「洗濯していたから」と言い訳をします。日本人にしてみれば、一言「すみません」と言ってくれたら収まる事もながながと言い訳をするので、かえって腹が立ってしまうわけです。もう最近はこれらのミャンマー人の言い訳に慣れてきて、最初に書いている、「シンチェマピヨーネ!言い訳をいうな!」と言ってやります。どうして一言「ごめんなさい」「すみません」と言えないのでしょうか?良く分かりません。訴訟社会のアメリカでは、やすやすと最初に謝ると自分の責任を認めた事になるので謝らないとは聞いているけど、この国はトラブルを裁判所までいちいち持っていく国でもないし、どうして謝らないのか良く分からないのです。やはり習慣の違いなのでしょう。

 それにしても、とっさにあらゆる言い訳が口から出るミャンマー人の話術に感心してしまいます。最近のことです、朝6時半くらいに、近所を散歩していました。タムエーの市場に行くのでしょう、竹竿の前と後ろのかごに花を入れて肩に担いだ行商のお兄ちゃんに、「そのグラジオラスいくら?」と尋ねると、「1束150Ks」だというので3束買うことにしました。500Ks札をあげたので、150×3=450となり、当然50ksのお釣りがあるのに、いつまでたってもおつりをくれません。「全部で450Ksだろう、50Ksおつりをくれ」と言うと、「3束の内2束にまとめてる分が高いんダ。」すかさず「じゃ1束のぶんを3つにしてお釣りをくれ、じゃ無かったら全部買わないから500KS返してくれ!」というと、やっと50Ksのお釣りをくれた。しかし、黙っては返してくれない。そのお兄ちゃんは、「分かった50Ksまけてやるよ」と言ってお釣りをよこしたのです。自分が間違ってたなど微塵も考えていない様子です。

 その他、店やレストランなどでも、お客が帰る際に「ありがとうございました」という言葉はまず聞かれません。もちろん日本人が経営しているレストランや日本で何年間か働いたオーナーがやっているような店では、「ありがとうございました」、ミャンマー語で「チェーズーティンバーデェ」を言うように指導している店も、最近増えてきています。しかし、象の足(言い訳)を言うミャンマー人の習慣は、そうそう変わらないような気がします。いっそのこと、言い訳をする態度そのものが、彼らなりの謝っている姿勢なのだと達観したほうが、ミャンマーでの生活がより快適になると思うのであります。

by 木村 健一

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