芸能界NOW苦手な経済の話

カウヨウミ1(藁に火が)

2005/7/8


 藁(カウヨウ)に火(ミ)が付くとどうなりますか?すぐに燃えて灰になってしまいますね。それで芸能人、歌手や俳優でちょっと人気が出て1発屋ですぐに名前が消えてしまった、そんな芸能人を「カウヨウミ」と呼びます。今回は、そんな消えちゃった芸能人を振り返ってみたいと思う。

モデルボワイン(ModelBoyをミャンマー人はこう発音)がいた。名前も何度か聞いたが忘れた。色が白く病的な感じ、シャン人とかで大きな衣料メーカーのイメージボーイに選ばれて人気が出てきた。(男から見たらこんな病弱そうな奴の何処がと言う腺病質の顔立ち)

8年前にこの国に留学のためにやってきて、3ヶ月ほど長期ステイしたホテルに、小柄ながら頭の切れる辣腕女性マネージャーがいた。運もいい、大学閉鎖が続く時代に、10年間で4年間だけ開いていたその時期に大学を終了して、すぐにこのホテルのマネージャーになったそうだ。英語はもちろん片言だが日本語をはじめ8ヶ国語くらいできる人だった。この女性のハンサム夫が、今話題にしているモデルボワインの兄だった。

兄の方も俳優になれるくらいのハンサムぶりだったが、ミャンマー人の常で結婚してブクブク太って先日あったら昔日の面影はなかった。ある日、ホテルに戻るとなにやらカウンター付近が騒然としている。何でもその件のモデルボワインが失踪したそうだ。マネージャーとその夫が必死になって探しているが見つからないと。

人間には2パターンある。大きなチャンスに奮い立つタイプと、意気消沈して消え入るタイプ。このボワインは後者だったようだ。容姿だけで名前が売れて、演技の勉強も発声のトレーニングも何も受けていない。またミャンマーの場合芸能人は家族や同族から出る場合が多く、それらの人達がサポートして芸能界の階段が上れるように見守っているの場合が多い。が、このボワインには、家はシャンのお金持ちだが、芸能人を見守ってくれる背景土壌はまるで無い。すべて一人で判断して芸能の道に乗り出さなくてはならない。

ビッグチャンスが来た! なんとその頃NO1男優、飛ぶ鳥も落とす勢いのドゥエーとの共演、もう1名の共演者はドゥエーのおじで、アカデミー主演男優賞を5回受賞しているジョーへイン、ボワインにしてみれば、映画俳優として乗り出す第1作、女優もミャンマー随一の美人女優ナンダーライン、何の不足があろう?

ミャンマーの映画撮影方法は、ぶっつけ本番が多い。共演者と顔合わせして、せりふの練習なんて悠長なことはやってくれない、いきなりの撮影である。撮影開始の前日、ボワインの姿が忽然と消える。失踪である。

1週間まだ見つからない。撮影はドゥエーの弟を急遽代役に立てつつがなく始まっている。家族の心配は、彼が思いつめて自虐な行為に走ることである。2週間後、シャン州の友人の別荘にいることが分かる。家族にもやっと安堵の眠りが訪れるが、本人もこれを機会に芸能界とはすっかり足を洗い、大学に戻ったそうだ。

そうそうすっかり忘れていた、彼の名前は、、サインレイ、(今はその女性マネージャーもいなく、新しい女性マネージャーに聞いた)、失踪事件は今から6年前、もう彼の名前を覚えているミャンマー人もそう多くは無いだろう。

タムウェのユズナプラザの2Fに行くと、今でも大きなポスターに蒼白の貴公子の彼の姿を見ることができる。

by 木村 健一

《 2005年 7月8日 そのユズナプラザを眼下に見ながら》

 

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